インド、東南アジア原産で高温多湿を好みます。品種は多数あり、食用とする芋によって子芋専用種、親芋専用種、親子兼用種などがあります。
栽培カレンダー
植え付け
1.品種選び
サトイモは植え付けた親芋(種芋)の上に子芋、孫芋ができていきます。
品種により食用とする芋が違い、大きく3つに分かれます。
親芋があまり大きくならず、子芋がたくさんできる子芋専用種は子芋のみを食べます。
親芋が大きくなり、子芋が少なくあまり大きくならない親芋専用種は親芋のみを食べま
す。親子兼用両方の特徴を持ち、親芋も大きくなり、子芋専用種に比べると少なくなり
ますが、子芋もたくさんできます。この品種は親芋、子芋ともに食べることができます。
それぞれの代表的な品種を紹介します。好みにあわせて品種を選んで下さい。
①子芋専用種
土垂
「土垂(どだれ)」と言われる所以は、葉の先端が長く伸び、地上に垂れ下がることか
ら。ぬめりが多く美味しい。煮物におすすめの品種
石川早生
極早生品種。子芋のつきがよく肉質は緻密で多収性。粘り気が強く、とても
美味しい。芋煮会やおせち料理で活躍。
②親芋専用種京芋(たけのこ芋)
たけのこと似ていることから別名たけのこ芋とも呼ばれています。
きめ細かくしっかりとした肉質で煮崩れしにくいのが特徴
③親子兼用種
セレベス
芋の収穫が多く、親芋と子芋ともに大きいです。サトイモ独特のぬめりが少な
く、肉質はしっかりしています。
八つ頭
ヌメリが少なくあっさりした味わいです。末広がりの八から縁起物としておせち料理に使われます。
2.植え付け
①土作り
植え付けの2~3週間前までに1㎡当たり、苦土石灰100g、堆肥2kgを混ぜ込んでお
きます。1週間前には元肥として化成肥料を1㎡当たり100g(N-P-K=15-15-15)を施
します。
②植え付け場所
サトイモは連作を嫌いますので同じ場所には3~4年は植えないようにします。
日当りがよく、やや粘土質の土壌が適しています。
③植えつけ方
サトイモは寒さに弱いので十分に暖かくなってから植え付けを行ないます。
70~80cmほどの幅の畝を作り、10cm程度の溝を作っておきます。2条植えの場合
は畝幅を100cm程度とします。
株間は30~40cm程度あけ、深さ10cm位のところに芽を上に向けて植えつけます。
④管理方法
乾燥に弱いので水やりは地面が乾いたらたっぷり与えてください。
敷き藁などを行なうと乾燥を防ぐことができます。
⑤土寄せ、追肥
生長に合わせて土寄せを行ないます。
草丈が30cm程度になったら1回目の土寄せを行ないます。土寄せの目安は5cm程度
です。その後、6月中旬頃と7月中旬頃に10cm程度、土寄せを行ないます。
土寄せを行なう際には合わせて追肥を行なうようにしましょう。化成肥料を1㎡当たり
20g程与えます。
3.収穫
葉が枯れ始めた頃が収穫の目安です。
芋の位置を確認して丁寧にスコップで掘り上げます。
管理方法
乾燥に弱いので水やりは地面が乾いたらたっぷり与えてください。
敷き藁などを行なうと乾燥を防ぐことができます。
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