日本を原産地とする種類も多くあり、古くから親しまれてきました。園芸種としても数多くの種類があり、すかし百合やてっぽう百合、カサブランカなどのオリエンタルハイブリッドリリーが広く流通しています。
栽培カレンダー
植え付け
1.植え付け
①用土土質は特に選びませんが、水はけのよい土が適しています。
例 赤玉土(小粒)7 腐葉土3
市販の「球根の土」が利用できます。
②植え付け場所・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。
③植え付け方
鉢植えの場合
植え付けは少なくとも球根の高さ1個分以上の深さになるように植え付けます。
上根がしっかり張れるよう、なるべく深く植えるのがポイントです。
庭植えの場合
植え付け間隔は球根の直径3個分以上空けて植えます。
深さは球根の高さ2個分の深さが目安です。
ワンポイント
ユリの球根はなぜ深く植えるとよいのか。
ユリの根っこは球根の下から出る下根と球根の上に伸びた地下茎から出る上根があり、それぞれに役割が異なります。
下根は主にしっかりと体を支えるためのものです。
一方、上根は水分や養分を吸収する役割を持っています。
球根を浅く植えてしまうと上根が出る部分が少なくなってしまうため、上根の量が減り、きちんと水分や養分を吸収できなくなるのです。
このような理由からユリは球根を深く植えることが大切です。
管理方法
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
乾燥には弱いので雨が少ない時期は特に注意します。
肥料
植え付け時に元肥として緩効性肥料を少量与えます。
芽が伸び始めたら液体肥料など即効性の肥料を1~2週間に一度与えるようにします。
花後の管理
花が終わったら花がらが落ちる前に早めに摘み取ります。
この時、なるべく葉や茎が残るよう花の付け根から摘み取るようにします。
秋になり葉が枯れてきたら、地際から茎を切り取ります。
十分な間隔を空けて植えている場合は2~3年植えっぱなしでもよいでしょう。
掘り上げる場合は、茎を切り取った後に掘り上げます。
ユリの球根は乾燥を防ぐための表皮がないため、掘り上げ後はすぐに新しい土に植え付けるようにします。
後日に植え付ける場合はビニール袋に湿ったおがくずやピートモスなどと一緒に入れ、冷暗所で保管します。
乾燥に弱いので時々は状態を確認し、乾燥しているようであれば霧吹きなどで湿らせるようにしましょう。
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