急な真夏日や全国的な雨で異常な天候が目立つ昨今ですが、富士見農場のお庭はようやく球根類が咲き誇ってきました。
花が咲きだすと、そちらに目が行きがちですが、花を引き立てるために宿根草の新芽たちはいい仕事をしていますので、今回はそんなバイプレーヤーにもなれる宿根草をご紹介します。
まずは リシマキア ファイヤークラッカー
黄色い可愛らしい花のリシマキアはカラーリーフの効果もあります。
濃い銅葉が明るい色の花をひきたててくれます。
ムスカリの青とトーンの近い銅葉がシックな色合いを演出しています。
後ろのネペタもトーンの暗い青緑なので一体感があるように私は感じます。
一方で明るいスイセンとの組み合わせは、華やかさも加わります。
こちらは二色のアスチルベです。
銅葉と黄緑葉の組み合わせは新芽の頃、特に美しく感じませんか。
ユーフォルビア ポリクロマとブルネラ マクロフィラ
明るい花のユーフォルビアとシックな色合いが、ブルネラの勿忘草のような可憐な花も、間に咲く球根ヒヤシンス ダブルエロスとがお互い引き立てあうようです。
こちらは斑入りイワミツバとリグラリアが明暗をくっきり作り出して間のチューリップを引き立てています。
後ろのフリチラリア ペルシカもリグラリアと色調があい引き締まった印象を作っています。
アクイレギアとムスカリです。
こちらは色調が白濁した色合いの植物同士で柔らかい印象を演出しています。
お庭に植物を植えるとき、咲く花やその色合いを選ぶことが多いと思いますが、植物たちの花のない時期に
彼らの葉の色や組み合わせで楽しみ方が変わる宿根草。
一年中庭にいる彼らの花時期ももちろんですが、それ以外の時期に一緒に植わる球根や花木、一年草を引き立てより盛り上げる宿根草。
彼らの葉の色をぜひ、植えるときのバリエーションとして手にとって見て下さい。